これからドイツへ旅行する方にとって、チップは必要?買い物の際の注意点は?レストランでの会計方法は?英語は通じる?など、不安に思うことは多いと思います。
実はドイツには、日本と違ったさまざまなルールや習慣があり、人々はそのルールに従う傾向があります。
旅行先でどのようなことに注意したら良いか、事前に知っておくことは重要だと思います。旅先で「こんなこと知らなかった!!」などと、後悔しないようにしたいですよね。
そこで、今回は、ドイツ在住の私が、「ドイツの旅行前に知っておくべき8つのルール」をお伝えします!
この記事を読むことで、旅行中に戸惑うことが少なくなりますよ!!
スーパーではマイバックが必要!
ドイツに来たら、スーパーやドラックストアでお土産を買ったり、食料を調達することがあると思います。その際に忘れてはいけないものが「マイバック」です。
日本ではレジ袋有料化が義務付けられましたが、ドイツではレジ袋が基本的にありません。その為、ドイツ人は買い物に行くときは必ずマイバックを持参します。
旅行者も、軽くて折り畳めるタイプのマイバックを持ち歩くことをお勧めします!
もしマイバックを忘れたら、どうすればいいのでござるか?
スーパーやドラッグストアなどでは、レジ付近(主にベルトコンベアーの下)に有料の袋が置いてあります。サイズはいくつかあり、価格は数十セント〜1ユーロ程度です。購入する商品と一緒にレジで会計しましょう。
雑貨屋さんやデパート、お土産屋さんなどには、袋が置いていないことがあります。その場合は店員さんに伝えれば袋に入れてもらえます。(ほとんどの場合、有料です)
お店は日曜・祝日は定休日!
日本と異なり、ドイツでは日曜・祝日はほとんどの店が閉まっています。
「閉店法」という法律がドイツでは導入されており、スーパーや小売店は日曜・祝日に営業できない仕組みになっているのです。また、平日の閉店時間も基本的に20時までと決められています。
日本のコンビニのように、24時間365日営業している店はほとんどありません。日本のコンビニに慣れていると、ドイツは不便だと感じることがあるかもしれませんが、慣れればそんなに気になりませんよ!
とにかく、ドイツ旅行を計画する際は、「日曜・祝日」と「営業時間」には十分注意しましょう!
行きたい店がある場合は、事前に営業時間をチェックした方がいいでござるな。
レストラン、カフェの会計はテーブルで!
ドイツのレストランやカフェではテーブル会計が基本です。
店にもよりますが、1人のウエイターがテーブルを担当し、接客から料理の提供、会計まで対応する場合があります。その場合は、会計の際にも担当のウエイターを呼ぶようにしましょう。
特にウエイターが決まっていないようであれば、誰を呼んでも構いません。
ドイツでは店員を呼ぶとき、アイコンタクトをして、人差し指を立てる仕草をします。大きな声で店員呼ぶことはあまりしません。あまり焦らず、店員さんが近くに来るのを待ちましょう。(ドイツのサービスはゆっくりです。)
店員が来たら、「Zahlen bitte!(ツァーレン ビッテ)」と言います。「お会計をお願いします」の意味です。
レストラン、カフェではクレジットカードが利用できることが多いです。チップを払うのであれば、チップを含めた合計金額を伝えて精算しましょう。
ドイツのチップの習慣について
ドイツにはチップを支払う習慣があります。
「チップの払い方って難しい・・」、「いくら払っていいかわからない・・」、「少ないと嫌な態度取られそう・・」など、チップ文化に慣れていない日本人にとっては不安が大きいですよね。
結局チップはいくら払えばいいのでござるか?
チップに関しては、場所やシチュエーションによって渡す金額が変わってくるので、一概にいくらとは断言できません。
ドイツで旅行者がチップを払う場面は、ホテル、レストランやカフェ、トイレ、タクシーだと思います。
今回はシチュエーションごとに概算金額と渡し方をお伝えしますね。
レストランやカフェでのチップの払い方
レストランでは、会計時に約10%を上乗せして支払います。
27ユーロであれば30ユーロ。46ユーロであれば50ユーロ。といった感じです。
48ユーロだった場合、「50ユーロだと安いし55ユーロが高いな・・」と思ったら、52ユーロでも53ユーロでも問題ありません。ドイツでも細かく金額を指定しているケースをよく目にします。
カフェなどでは5%程度でも問題ありません。15.2ユーロであれば17ユーロ渡すような感じです。
チップの渡し方ですが、テーブルで会計する時に、チップを含めた合計金額を言うとスムーズです。クレジットカードの場合も、渡すときに合計金額を言えばわかってもらえます。
もしお釣りが不要な場合は、「Stimmt So!(シュティムト ゾー)」と言いましょう。その一言で、お釣りが要らないと伝わります。
カリーブルスト、ポメス、ケバブ屋などが売っている「インビス」と呼ばれる軽食店や、ファストフード店ではチップは不要です。またお持ち帰りの店でもチップは払わなくてOKです。
席について、店員の方が接客してくれたらチップを払うと考えればわかりやすいと思います。
トイレでのチップの払い方
デパート、レストラン、駅や街中の公共トイレ、サービスエリアのトイレなどを利用するときに、チップが必要です。チップの金額は、50セント〜1ユーロです。
チップが必要な場合、入り口に小銭を入れられるお皿が置いてあったり、コインを入れてゲートが開くシステムだったりします。(近年ではクレジットカードで支払うケースもあります)
トイレ清掃員の方が入り口に座っており、直接チップを渡すケースもありますね。
金額は指定されている場合が多いです、特に指定されていない場合は、50セント程度支払いましょう。
旅行中のトイレは重要です。ドイツ旅行者は多めに硬貨を持ち歩いてください。トイレだけではなく、50セントや1ユーロ硬貨はよく使います!
ホテルでのチップの払い方
通常のホテル料金には、サービス料が含まれているのでチップは不要です。
ただし、ポーターさんが荷物を部屋まで運んでくれた場合、1〜2ユーロ程度のチップを渡すとスマートです。
ベットメイキングに対しては、渡さない人も多いと思います。もし渡したいのであれば、1〜2ユーロ程度を目立つところに置いておくと良いです。「Danke!」とメモをつけておくとわかりやすいです。
タクシーでのチップの払い方
タクシーでは、約10%を上乗せして支払いましょう。
レストランの時と同様、支払い時に、チップを含めた金額を伝えましょう。スーツケースなどの荷物を親切に運んでくれたりした場合は、少し多めに渡してあげても良いと思います。
最近はタクシーの代わりに、「Uber(ウーバー)」が人気ですね。ドイツでも大きな都市であればUberが利用できます。Uberを使えば、行き先も事前に指定でき、アプリ内での支払いの為、安心です。チップもアプリから支払うこともできます!
チップに関しては、上記のシチュエーションを覚えておけば大丈夫だと思います。
チップは感謝の気持ちを表すものです。義務ではありませんので、「ありがとう」という気持ちを伝える意味で渡すと、渡す側も受け取る側も気持ち良いのではと思います。
チップの払い方は、こちらのブログでも詳しく説明しています。
水は有料。炭酸水が主流。
旅行中、レストランやカフェでお水を注文することがあると思います。ドイツでは基本的にお水は有料です!
その為、レストランでお水を飲みたくなった場合は、ミネラルウォーター「Mineralwasser(ミネラール ヴァッサー)」を注文しましょう。
ここで注意点。ドイツのミネラルウォーターは「炭酸入り」が主流です。
「Mineralwasser」と注文すると、店員によっては「mit Gas(炭酸あり)」か「Ohne Gas(炭酸無し)」かと聞いてくれます。
どうしても炭酸無しを注文したい時は、「Ohne Gas(オーネ ガス)」もしくは「Still (シュティル)」と言えば伝わります。
水のペットボトルを買うときの注意点を知りたい方はこちら👇
店に入ったら挨拶をしよう!
ドイツの国民性なのかもしれませんが、挨拶をよくします。
お店に入るときや、スーパーのレジなどでは必ず「Hallo!(ハロー)」や「Guten Tag!(グーテン ターク)」と声を掛け合いましょう。
去り際には、「Tschüss !(チュース)」と言うことが多いです。恥ずかしがらずに大きい声で挨拶することで、相手の態度も変わってくると思いますよ。
観光地であれば英語は通じる!
ドイツの母国語はドイツ語です。旅行者にとってドイツ語を使いこなすことは、非常にハードルが高いと思います。
そこで、コミュニケーションツールとしてはやはり英語となります。では、ドイツでは英語は通じるのでしょうか?
ドイツ人の英語力は高いです。少なくとも日本人の英語力より上だと思います。
なので観光地のお店やレストラン、ホテル、美術館、駅、空港などであれば、ほとんど英語が伝わると思って問題ありません。ドイツはヨーロッパからの旅行者も多く、ヨーロッパ諸国の中でも英語は共通言語になっています。特に若い世代の人ほど、学校での英語教育のおかげで話せる人が多い印象です。
ただし、タクシーや一部のローカルな店、田舎の街などでは英語が伝わらない場合があります。最低限のドイツ語を勉強しておくと、安心かもしれませんね。
Guten Tag!(グーテンターク)、Danke!(ダンケ)は絶対覚えるべきでござる!
無賃乗車の罰則は厳しい!
旅行の際に、電車や地下鉄やトラムを使って移動する場合もあると思います。
実はドイツの駅には改札がありません!つまり、乗車チケットを買わなくても電車やトラムや地下鉄に乗れてしまうのです。
しかしドイツの電車には、検札員が不定期に乗り込み、チケットをチェックしています。そこでチケットを持っていないと「罰金」を支払うことになります。旅行者だからと言って許されるようなことはありません。
罰金は都市によって異なりますが、最低でも60ユーロ程度となります。旅行先で嫌な思いをしないよう、チケットはしっかり買うようにしてくださいね。
ドイツはルールに厳格な国。罰則も厳しいから注意でござる。
まとめ
今回は、旅行前に知っておきたい8つのルールをお伝えしました。ヨーロッパの中でもドイツは旅行しやすい国だと思います。
連邦州のドイツは、州や都市ごとに色々な見どころがあり、違った雰囲気を楽しめます。事前にしっかりと計画を練って、楽しい旅行にしてください! Gute Reise!!
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日本と違い、「商品をベルトコンベアーに置く⇨袋詰めする⇨会計を済ます」を全て自分で行う必要があります。袋がなくてパニック!!とならないように、マイバックを持参(なければ購入)しましょう。