【コロナ禍の一時帰国】ドイツから日本への帰国レビュー

駐夫生活

こんにちは「かさタビ」です。

コロナ禍においても、日本への一時帰国や本帰国を予定されている海外在住者は多くいらっしゃると思います。

しかし、コロナ禍における日本への入国には多くの制約があります。

特に、到着後の空港でのコロナ検査(唾液検査)や入国までの流れは普段と全く異なります。さらに入国後には14日間の自主隔離等の要請されています。(2020年12月現在)

コロナ禍における今、これから一時帰国や本帰国をされる方にとって、コロナ検査(唾液検査)や、日本入国までの流れはとても気になるのではないでしょうか。

そこで今回は、2020年11月にドイツから日本へ一時帰国した私が、ドイツ出国から入国までのレビューを時系列に沿って説明していきます。


この記事を読むことで、以下の疑問がクリアになると思います。

  • ドイツ出国から日本入国までの流れは?
  • 機内の様子やサービスについて
  • コロナ関係の入国書類はどのようなものがあるのか?
  • 空港でのコロナ検査(唾液検査)の手順とは?
  • 唾液検査の結果が出るまでに、どれくらい時間がかかるか?


「コロナ禍における一時帰国が決まったら確認すること」や「帰国者の14日間自主隔離について」ついては、以下のブログでまとめています。合わせてご覧ください。

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今回の一時帰国に関して

今回の一時帰国は、2020年11月1日〜28日の日程でした。本来であればデュッセルドルフ空港を利用しますが、コロナの影響でデュッセルドルフ⇄成田の直行便が運休となっていました。その為、レンタカーを利用してフランクフルトまで移動し、フランクフルト⇄羽田の直行便を利用しました。

コロナ禍においては、フライトの運休が相次いで発生していますので注意しましょう。

ドイツ出国から日本入国までの流れ

フランクフルト空港出発〜羽田空港到着までの流れを説明します。

フランクフルト空港内の様子

フランクフルト空港には出発時刻の2時間半に到着。ANAのチェックインカウンターに向かいます。

時間が早かったせいか、カウンターは空いておりスムーズにチェックインができました。スーツケースを預けて保安検査へ行きます。

保安検査に関しては、前の乗客と1.5mの距離を空けて並ぶこと以外は通常と同じ流れでした。こちらも混雑しておらず、スムーズに通過できました。

出国審査

出国審査は通常と同様でした。パスポートとビザを見せるのみで、特に質問もされることなく無事に出国できました。

制限エリア内

制限エリア内では、一部の免税店や売店が営業していました。

昼食とペットボトルの水を購入して搭乗ゲートに向かいます。搭乗ゲート付近の座席は、隣同士座れないようになっていました。一部丸テーブルが用意されており、家族連れなどが3名〜4名座れるようになっていました。

余談ですが、近くに座っていたアジア系の3人グループは、「全身防護服+メガネ」を装着していました。ニュースでは見たことがありましたが、実際目の当たりにすると緊張感があります。

出発空港ではペットボトルの水を多めに購入しておくことをお勧めします!

理由は、羽田空港到着後にコロナ検査(唾液検査)を終えるまで、水を買う場所が見当たらなかった為です。喉が乾いていると唾液も出しづらいと思います。


機内の様子

いよいよ搭乗です。

今回はANA便を利用しましたが、機内への搭乗順序は普段と異なっていました。

一番始めにお手伝いが必要な乗客から優先搭乗。次に、機内の後ろの座席または窓側の乗客から順に搭乗していきます。ステータスメンバー、ビジネスクラス等の優先搭乗はありませんでした。

搭乗券にGROUP番号が記載されており、GROUP番号が呼び出されたら搭乗開始という流れです。


今回利用した便は10月末の土曜日のフライトでしたが、思った以上に混んでいました。感覚として70%程度の搭乗率でしょうか。日本人以外の搭乗客も何名かいらっしゃいました。

機内では常にマスクを着用するようにアナウンスされます。乗務員の方も全員マスク姿でした。(ただし、フェイスシールドや防護服等は身に付けていません。)

機内では普段通りのサービスが提供されました。(免税品販売は中止されていたかもしれません。記憶が曖昧です。)機内食や飲料のサービスは通常通り、アルコールの提供もされました。

機内ではみなさんとても静かに過ごされていました。

着陸〜コロナ検査〜入国までの流れと所要時間

まず、着陸から入国までの流れを説明します。( )内は、おおよその所要時間を示します。

機内待機(15分)→降機後スペースで待機(10分)→唾液検査(20分)→書類検査(5分)→検査結果待ち(35分)→唾液検査結果受領(5分)→入国審査(5分)→手荷物受け取り(5分)→税関検査後、制限エリアから出る(10分)


私たちの場合ですが、着陸から制限エリアを出るまで、トータルで約2時間かかりました。

機内で配布された書類(後述)には、コロナ検査から検査結果が出るまで2時間待つと記載されていました。到着時間や日にちによって、時間は異なると思います。

時系列に沿った到着から入国までのレビュー

ご参考までに、私たちの着陸後の時系列をまとめておきます。

08:55 ほぼ定刻通りに羽田に着陸。機内で少し待機するようにアナウンスあり。

09:05 日本国外にトランジットのある乗客から降機するように指示。

09:10 全乗客が降機を開始。タラップを降りたところで、「検疫の手順」が書かれたプリントをもらいました。(以下写真)

09:15 Step1 (概要説明)に到着。搭乗ゲートがスペースになっており、乗客は前の方の椅子から順に座るように指示あり。

※ここでは特に概要説明はありませんでした。何名かスタッフがいらっしゃり、前に座った乗客から順に、機内で記入した書類を確認します。確認が終わった乗客からStep2に行くように指示されます。

09:25 スタッフの方に書類を確認してもらい。Step2へ向かう。

09:30 Step2にて。①「質問表」②「入国される方への検疫所よりお知らせの書類」(書類に関しては後述しています)を検疫官の方に見せ、直近の滞在国を伝えます。

唾液採取用の検体容器と漏斗を受け取り、②「入国される方への検疫所の書類」に、検体容器と同じナンバリングのシールが貼られ、返却されます。

検体容器に赤線が引かれており、それ以上(1〜2ml程度)になるように唾液を採取するように伝えられます。

09:35 検体採取スペースへ。検体採取スペースは、隣同士が板で仕切られており、立った状態で唾液を採取します。選挙ボックスのようなイメージです。

壁には唾液採取の注意事項と、唾液が出やすいように、レモン&梅干しの絵(写真?)が貼られていました。また顎の下や耳の裏を指で押すと唾液が出やすいというアドバイスも書かれています。

1〜2mlの唾液を出すのことは、想像以上に大変でした。どうしても泡状の唾液が多くなってしまう。私はおそらく唾液採取するのに10分程かかりました。

09:50 唾液をStep2の部屋を出る前に提出します。検体容器のラベル番号と質問表を確認され、必要量の唾液が採取できていることをチェックされました。

09:55 少し歩いて、Step3の書類審査へ。ここでは10名程度のスタッフの方がテーブルに座っており、乗客と1対1で書類確認をします。

①「質問表」を提出して、滞在先の確認と滞在先までの移動手段を聞かれました。

次に、保健所との健康状態の連絡手段について確認がありました。隔離中は健康状態を毎日保健所に連絡する必要があります。

保健所との連絡手段に関して私はLINEを希望していたのですが、外国の番号で登録してあるLINEには上手く連絡が届かない可能性がある為、E-Mailアドレスか実家の電話に連絡がいくようになると伝えられました。(日本の電話番号を持っていなかったので。)システム上の問題らしいです。

その為、他の連絡手段としてE-Mailか実家への電話連絡を伝えました。どちらになるかは、その時点ではわからないとのこと。いずれにせよ後日保健所から連絡がくるとのこと。結果的に、5日後にE-Mailで連絡が来ました。

10:00 階段で一つ上の階に上がり、検査結果待ちスペースに到着。搭乗ゲートが待機スペースになっており、広々としています。

初め、結果が出たらアナウンスでもされるのかと思ったのですが、待合スペースに小さなモニターが2つあり、検体番号が表示されると検査結果が出たということでした。

スクリーンは小さく見つけづらかったです。こまめにスクリーンを見に行き、自分の検体番号が表示されるか確認しました。

このスペースには飲料の自動販売機とお菓子の自動販売機がありました。降機してからこのエリアまでは飲食物を売っている場所は見当たりませんでした。一息つきながら結果を待ちます。

10:30 スクリーンに検体番号が表示されました。スタッフのいる場所(通常だと搭乗口のテーブル)に行き、検体番号を伝えます。

検体番号は、②入国される方への検疫所の書類に、検体番号のシールが貼られているのでそれを見せます。その場で口頭で検査結果が通知されました。(万が一「陽性」になることも考えていたので、「陰性」の結果が出てほっとしました。)

用紙に検査結果のシールが貼られ、陰性証明であるピンク色の用紙を渡されます。こちらが陰性の証明になります。

小さな紙にコピーされただけの証明書ですが、政府のスタンプもあり、実際に手にすると感慨深かったです。

10:30 入国審査へ向かいます。緊張も解け、足取りも軽くなります。途中何箇所かスタッフの方がおり、先ほどのピンク色の用紙を見せるように言われます。ピンクの用紙を持っていない人は、別のルートを案内されるのでしょうか?

入国審査場に着き、顔認証ゲートを通るように伝えられます。顔認証ゲートの後、入国管理官の人に入国スタンプをもらいました。(一時帰国中の買い物で免税を受けられたい方は、入国スタンプを忘れないようにもらってください。)

10:35 手荷物受け取り場へ。驚くことに、すべての乗客の手荷物が既に名前ごとに選別され、カートに乗せられていました。空港スタッフの方が待機しており、名前を告げると一緒にカートを探してくれました。日本のホスピタリティーの高さを感じました。

10:40 税関を通過。

10:45 無事に出国。その後、スーツケースを郵送し、レンタカーを借りてホテルに向かいました。

スタッフの方々は皆さんとても親切で、感染のリスクを抱えながらも真摯に仕事をされていました。唾液検査になって、検査結果が出るまでの時間も思ったより短かった印象です。

機内で配布されるコロナ関係の書類

通常の入国書類(税関申告書)とは別に、コロナウイルス関係の書類が機内で配布されました。


配布された書類は以下の5枚です。(画像が悪くて申し訳ありません。)

  1. 質問表
  2. 入国される方への検疫所からのお知らせ
  3. 東京国際空港(羽田空港)へ到着の皆様へ 検疫所からのお知らせとお願い
  4. 厚生労働省からのお願い
  5. LINEアプリ等を利用した健康確認 個人情報の取り扱いに関する説明書兼同意書


① 「質問表」

個人データ、体調に関する質問(過去14日間の症状など)、入国後14日間の滞在先情報(期間、滞在先名、電話番号)、LINEアプリを活用した健康確認への同意

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② 「入国される方への検疫所からのお知らせ」

流行している地域一覧、入国後の注意事項、入国後14日間滞在先先情報(期間と滞在場所を記入)

③ 「東京国際空港(羽田空港)へ到着の皆様へ 検疫所からのお知らせとお願い」

到着後の検疫手順について、注意事項、よくあるお問い合わせ事項

④ 「厚生労働省からのお願い」

LINEを使った保健所からの連絡方法について、LINEアプリの登録手順

⑤ 「LINEアプリ等を利用した健康確認 個人情報の取り扱いに関する説明書兼同意書

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書類には、滞在先情報(ホテル名、滞在期間、電話番号など)の記載が必要でしたので、事前に調べておくのが良いと思います。

まとめ

今回の記事では、コロナ禍での一時帰国についてまとめました。慣れないことが多く、普段より入国までの道のりがとても長く感じました。

事前に確認することも多く、自主隔離箇所や交通手段の手配なども必要となります。長時間のフライトの後のコロナ検査は疲れますし、陰性結果が出るまでは落ち着きません。

ただし捉え方によっては、今しかできないとても貴重な経験ができたと思います。一生の間にこのような経験をすることはもう無いと思います。

今後一時帰国される方は、情報をしっかり集めてお気をつけてお帰りください。

1日も早く、コロナが終焉する日を待ちましょう。

かさタビ。


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