ドイツにはチップを渡す習慣があることをご存知ですか?
ドイツにはチップの文化が根付いており、旅行に行けば、一度はチップを渡す場面に出くわすと思います。
- ドイツではチップは必要なの?
- いつ、どんな場面で払うべきなのかわからない
- チップの相場はいくら?
- チップをスマートに渡すにはどうしたらいいの?
など、チップを渡すことに慣れていない日本人にとっては不安が大きいと思います。
そこで今回は、ドイツ在住者の私が、「場所やシチュエーションに応じたチップの渡し方と金額」について紹介します。
気軽にチップを渡せるようになれば、旅行や日常生活もより楽しくなりますよ!!
拙者もいつかドイツに行きたい。今日はチップの渡し方をしっかりと覚えるでござる!
チップは必ず渡さないといけない?
ドイツでチップは必須ではありませんが、適切なサービスを受けた場合に「感謝の気持ち」としてチップを渡す習慣が根付いています。
その為、ドイツ人はごく自然にチップを渡すことに慣れています。レストランやカフェでは、ほとんどの人がチップを払っている印象があります。
ドイツでは、良いサービスを受けた対価として、チップは「渡すべきもの」と考えられているのですね。
もちろん、サービスが悪かったり店員の態度が不快に感じた時など、チップを払わない人もいます。チップを渡すかどうかは、個人個人の自由です。
ドイツのチップの渡し方
チップは、テーブルに小銭を置いていくイメージがあるのではないでしょうか?
ドイツ流のチップの渡し方は主に3パターンあります。
①「チップを含めた合計金額を伝えて払う」(現金またはカードで支払う場合)
②「お釣りをチップにする」(現金で支払う場合)
③「チップだけを別で渡す」
個人的におすすめは、①または②のパターンです。小銭を持っていなくても可能ですし、スムーズにチップを払うことができるのでおすすめです。レストランやカフェ、タクシーではそうする人が多い印象です。
③のパターンでももちろん問題ありません。
上記を踏まえて、具体的な場面に沿って、チップの渡し方を見ていきます。
チップが必要な場面と渡し方
ドイツで旅行中や日常生活の中で、チップが必要な場面は、主に以下の4箇所です。
- 飲食店(レストラン、カフェ、バーなど)
- ホテル
- タクシー
- トイレ
それぞれの場面について、詳しく説明していきます。
飲食店(レストラン、カフェ)でのチップの目安と渡し方
レストランでのチップの目安は、「約10%」です。カフェなどでは「約5%」でも問題ありません。
27EURであれば30EUR。46EURであれば50EUR。92EURであれば100EURといった感じです。
ただ、切りの悪い金額になる場合があります。例えば、38.7EURだった場合など。「40EURだと少ないし、45EURだと多いな・・」と感じたら、42EURでも問題ありません。ただ、1ユーロ単位が良いと思います。
無理に5EURや10EUR刻みにしなくても問題ないでござるな。
ドイツのレストランはテーブル会計が基本です。ウエイターに「Zahlen, bitte.(ツァーレン ビッテ)」または「Check, please.」と言って、伝票を持ってきてもらいましょう。
【パターン① チップを含めた合計金額を支払う場合】
伝票を確認し、チップを含めた合計金額を決めたら店員に伝えます。そのタイミングで、現金またはクレジットカードを渡してテーブルで精算してもらいます。
例えば伝票が27EURの場合、「30EUR, bitte(please)」と言い、50ユーロ紙幣を渡します。すると店員さんは3EURがチップと理解し、20EURお釣りをくれます。
クレジットカードの場合は、そのまま30EURで精算してくれます。
【パターン② お釣りをチップにする場合】
お釣りを全てチップにしたい場合は、「Stimmt So!(シュティムト ゾー)」(英語はKeep the change)と言えばOKです。
先程の例だと、30EURを支払い、お釣りの3EURをチップにすると言うことです。現金の場合には便利な方法だと思います。
【パターン③ チップだけを別で渡す場合】
その場合は、テーブルの上にチップを置いて帰る方法がスマートです。もちろん親切にしてくれた店員さんに直接手渡しでもOKです。
ファストフード店やセルフサービス、持ち帰りの場合はチップは不要です。席について、店員の方が接客してくれたらチップを払うと考えればわかりやすいと思います。
ホテルでのチップの目安と渡し方
ホテル料金には通常サービス料が含まれているので、チップは不要です。
ただし、チェックインの際にポーターさんが荷物を部屋まで運んでくれた場合、荷物一つあたり1ユーロ程度のチップを渡すと喜ばれます。
連泊時のベットメイキングに対しては、ドイツでは渡さない人が多いと思います。もし渡したい人は、1〜2ユーロ程度を目立つ場所(ベットの上か、テーブルの上)に置いておきましょう。その際、「Danke!」などのメモをつけておくとチップと伝わりやすいですよ!
トイレでのチップの目安と渡し方
ドイツでは、デパート、レストラン、公共トイレ、サービスエリアのトイレなどを利用するときに、基本的にチップが必要です。チップの目安は、50セント〜1ユーロです。
チップが必要なトイレでは、入り口に小銭を入れられるお皿が置いてあったり、トイレの清掃員の方が入り口に座っていることもあります。
また公衆トイレやサービスエリアのトイレでは、コインを入れると扉やゲートが開くパターンもあります。(クレジットカードで支払えることもあります。)
金額は指定されている場合が多いですが、もし指定されていない場合は、50セント〜1ユーロ程度支払いましょう!
旅行中のトイレは重要です!小銭は常に持ち歩くようにしてください!
日本ではトイレに困れば、どこでもコンビニがあります。しかしドイツにはありません。ドイツでトイレに行きたくなった時は、デパートがおすすめです。デパートがない場合は、大きめの飲食店で借りると良いですよ。(チップはお忘れなく!)
タクシーでのチップの目安と渡し方
タクシーでは、約5%〜10%を上乗せして支払いましょう。近距離であれば、端数を渡す程度でも問題ありません。
支払い時に、チップを含めた合計金額を伝えるか、お釣りは不要と言いましょう。(Stimmt so(シュティムト ゾー)です)
スーツケースなどの荷物を親切に運んでくれたりした場合は、少し多めに渡してあげても良いと思います。
最近はタクシーの代わりに、「Uber(ウーバー)」が人気ですね。ドイツでも大きな都市であればUberが利用できます。Uberを使えば、行き先も事前に指定でき、アプリ内で支払いができるの為、安心です。チップもアプリから支払うこともできます!
まとめ
いかがでしたでしょうか。ドイツでのチップの習慣と、シチュエーションごとの渡し方についてお伝えできたら嬉しく思います。
チップの渡し方は慣れるまでは難しく感じますが、チップは「感謝の気持ち」を表すものです。義務ではありませんので、「ありがとう」という気持ちを伝える意味で渡すと、渡す側も受け取る側も気持ち良いのではと思います!
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個人的な印象ですが、ドイツはアメリカなどに比べ、チップにそこまでうるさい国ではないと思います。「心付け」という形で、感謝の気持ちとして渡します。
隣国でもベルギーはチップの文化がありません。国ごとに習慣が違うのも興味深いですね。