日本以外の国で海外生活を始めると言うことは、慣れないことが多く苦労が多いものです。
一方で日本とは異なる文化や生活に触れることができ、とても新鮮な気持ちで物事を見ることができます。特にそれぞれの国の人々の特徴、国民性は異なり、普段の生活の仕方も大きく違うことを知りました。
ところで皆さんは、ドイツ人についてどのような印象をお持ちですか?
「真面目」、「質実剛健」、「職人気質」などというイメージをお持ちかもしれません。
そこで今回は、ドイツで駐夫として生活をしている私が、ドイツ生活2ヶ月目で感じた「ドイツ人の特徴」についてレビューしていきます。
これからドイツに旅行に行かれる方、ドイツ生活を始められる方だけでなく、他の国に海外在住されている方、海外生活に興味がある方にも読んで頂きたい内容です。
この記事を読めば、ドイツ人の国民性について詳しくなります。ぜひご覧ください!
駐夫として始まったドイツ生活
突然の妻の海外転勤に伴い、「駐夫&主夫」としてドイツでの生活が始まりました。日本の会社に勤めていたサラーリンマン時代とは、180度違った生活になりました。
海外在住が始まって2ヶ月間は、生活環境を整えることで手一杯。あっという間に時間が過ぎてしまいました。
引っ越し荷物の整理、住民登録等の手続き、銀行口座開設、車の購入、ドイツ語学校探しなど、やることは多岐に渡りました。
2ヶ月経過して少し落ち着いた為、ドイツに移住してから感じたことを率直に書き記しておきます。
私が「駐夫」になった経緯は、こちらで説明しています。
ドイツに移住して感じたドイツ人の特徴
ドイツ人の国民性について
一概にドイツ人と言っても、もちろんいろんなタイプの方がいますが、私がドイツに住み始めてから感じた、ドイツ人の特徴はこちらです。
- ドイツ人はよく会話する
- ドイツ人はよく挨拶をする
- 店員とお客の立場が対等
- ドイツ人はやはり法律やルールに厳格
- ドイツ人にとって休暇(urlaub)がとても重要
- ドイツ人は散歩と日光浴が好き
- ドイツ人は家族で過ごす時間を大切にする
それぞれについて説明していきます。
ドイツ人はよく会話をする?
ドイツには、Kaffeeklatsch(カフェクラッチュ)と言う言葉があります。この言葉には「コーヒーを飲みながらおしゃべりをする」と言う意味があります。
レストランやカフェ、公園のベンチや電車の中など、ドイツ人同士がよく話をしている光景をよく見かけます。妻の会社では、毎日9時ごろに休憩がありコーヒーを片手に気軽に話をする風習があるようです。
ドイツ人にとって話すことはとても大切なコミュニケーション手段の様です。話すことで情報交換をしていると言う友人もいましたが、お互いの意見を良い合い、納得するまで話をする国民性もあります。
逆に、日本にあるような「阿吽の呼吸」や、顔色をみて相手の考えていることを察するようなことは少ないと思います。相手に察してもらうのではなく、話をすることでしっかりと自己主張することが大切だと考えられている様ですね。
ドイツ人はよく挨拶をする?
日本にもよく挨拶をする習慣があると思います。しかし、ドイツで生活をすると日本にいる時以上に、挨拶をする機会が多いように感じます。
スーパーやお店のレジでは、店員もお客さんも「Hallo」、「Guten Morgen」、「Guten Tag」と挨拶を交わします。
別れ際には、「Tschüss(チュース)」、「Ciao(チャオ)」、「Auf Wiedersehen(アウフ ヴィーダーゼーン)」などと声を掛けてくれます。
それ以外にも、「Schönen Tag noch(良い日を)」や「Schönes Wochenende(良い週末を)」、「Schönen Abend(良い夜を)」など、場面に応じた挨拶をする人がとても多いです。言ってもらった
側は、「Danke. Gleichfalls(同じくね)」、「Ihnen auch(あなたもね)」などと返答します。
ドイツ語の日常の挨拶については、別の記事にまとめておきますね。
店員と客の立場が対等?
ドイツでは店員とお客との立場が対等のように思えます。このことに関しては、日本のほうが特殊なのかもしれません。
日本はお客様が第一、お客様へのおもてなしが徹底されている印象があります。
一方でドイツでは店員さんのサービス精神が悪いわけではないですが、日本と比べると常に対等に接している感じです。ある意味「自然」なサービスですね。過度なサービスは無く、マニュアルに添いすぎた接客なども少ないです。
ドイツ人はルールに厳格?
ドイツ人は法律や罰則がとても厳しく設定されている為、ルールにはとても厳格だと思います。特にそれを感じる場面は、交通ルールです。
横断歩道で人が渡りかけた時には車は必ず止まりますし、赤信号を無視して渡る歩行者も非常に少ないです。
制限速度オーバーも2、3キロオーバーでもきっちりと捕まるので思った以上に遵守しています。ちなみにドイツの速度違反の取り締まりは、カメラでの自動速度計測がほとんどです。捕まると写真付きの封筒が送られて来て、口座振り込みする方法です。
ドイツの車事情については、別の記事で紹介します!
ドイツ人にとって休暇が最重要?
ドイツ人の勤務時間がとても少ないことは有名です。残業もほとんどしません。
そして年間の有給取得数も日本に比べて非常に多いです。私の妻の会社では年間約30日与えられる有給を、しっかりと使い切っているそうです。
ドイツ語でUrlaub(ウアラウプ)と言う休暇を表す言葉があります。彼らはこのUrlaubをとても大切にし、春から夏のシーズンに2週間〜1ヶ月程度の休暇をとります。
毎年このUrlanbに、家族揃って国内や海外に旅行することを楽しみに仕事を頑張っている感じです。
ドイツ人に人気の休暇先は、スペインやイタリア、クロアチアなどの南欧や、地中海にある島々です。海やビーチがあり、天気が安定している地域がとても人気です。
ドイツの冬は長く、天気は良くありません。その代わりに春夏はとても過ごしやすく、日照時間も長い為、夏の間にしっかりと休暇を楽しむ習慣があるのだと思います。
スペインのマヨルカ島は、ドイツ17番目の州言われるほどドイツ人に人気の島です。ドイツからの直行便も多数出ており、島ではドイツ語も通じるようです。青い海、強い日差しの下でゆっくりすることが彼らの楽しみです。
ドイツ人は散歩と日光浴が好き?
ドイツ人は本当に良く散歩をします。特に目的もなく、日を浴びながら散歩をする人をよく見かけます。
ドイツは自然も多く、川沿いや公園に遊歩道も整備されています。夏の天気の良い日には、芝生の上で日光浴をする人も非常に多いです。
冬は日照時間が短い為、ビタミンDが不足する危険があります。晴れた日にはしっかり日を浴びる。このことで体調を整えているのではないでしょうか。
日本の冬は晴れた日が多く、ビタミンDを心配することなどありませんでした。しかしドイツでは「冬季うつ」と言い、ビタミンD不足が原因で体調不良になる人が多いです。特にドイツの冬に慣れていない日本人は注意が必要です。
12月のドイツの日照時間は日本の1/4とも言われています。少しでも晴れた日には外で日光を浴びたり、魚類やきのこ類でビタミンDを摂取しましょう。
まとめ
今回は、私がドイツ生活を始めて2ヶ月経った時に感じたドイツ人の特徴についてまとめました。私がドイツに来る前は、ドイツ人はもっと「硬い人」が多い印象でしたが、思った以上にフレンドリーで親切な方が多かったです。
これからもドイツ事情についてブログを更新していきます。是非お楽しみに!!
かさタビ。
ドイツに住み始めた日本人は、少なからずドイツ人の接客に戸惑うことがあると思います。笑顔もなく接客されたり、会計ではレシートが飛んできたりします(笑)買い物の際もレジで自分で袋に詰める必要もあり、丁寧な接客とは思えないことが多くありました。だだ、今思うとそれが普通で、ごく自然な対応だと思える様になりました。過度なサービスがないことも返って気持ちがいいものです。